2017.09.04

寝ている間に亡くなるおそれも…夜間熱中症の恐ろしさ

9月に入りましたが、関西では依然変わらぬ暑さが続いています。関東は一時的な冷え込みを見せていますが、またすぐに暑さが戻ってくるそうですね。

先日は熱中症対策についての記事を公開しましたが、今回はさらに恐ろしい「夜間熱中症」の危険についてご紹介します!

多いのは寝ている間に亡くなるケース

人間は、快適な環境で眠っていても一晩にコップ1?2杯の汗をかくと言われています。それが熱帯夜ともなれば、睡眠中に失われる水分量は500mlを越えることも。
水分補給ができないまま何時間も汗をかき続けるわけですから、脱水症の危険性は日中よりもぐっと高まります。

ある年の東京23区内のデータでは、熱中症で亡くなった人の実に4割が夜間(夕方5時?朝5時)に亡くなっているのです。

やはり大事なのは体温を下げること!

以前の記事で紹介したように、汗が体表で蒸発することで人間の体温は下がります。しかし熱のこもった湿度の高い室内では、せっかくかいた汗が蒸発しないため体温が下がりません。汗をかくだけかいて水分を失い、体温は下がらないという最悪の状況になってしまうのです。

そうならないためには、適度に低い室温を保っておくことが重要です。目安としては28℃以下が理想ですが、エアコンの電気代をかけたくない方は扇風機を使ったり窓を開けたりと風通しを良くすることも効果的です。
また、室温が24℃以下になると皮膚表面の血管が収縮して体内の熱が逃げにくくなるので、冷やしすぎは禁物です。

就寝中の室温だけでなく、寝る前にしっかり体温を下げておくことも大事です。どうしても部屋の温度が下げられない環境にいる方は、特に念入りに就寝前の対策を行うようにしてください。

最も効果的な方法は、太い血管が通っている場所(首筋・脇の下・足の付け根など)を冷やすことです。お菓子の保冷剤や市販の冷却材を首筋や脇の下に順番に当て、それを何度も繰り返しましょう。保冷剤がない場合は、濡らして絞ったタオルを冷蔵庫に常備しておくと便利です。

寝る前に水分をとろう

もちろん、就寝前に水分を摂取しておくことも必要です。一晩で300ml?500mlの水分が失われるわけですから、寝る前に最低限コップ一杯(約200ml)の水を飲むことを習慣づけておくのが良いでしょう。

「寝る前に水を飲んだら夜中トイレに行きたくなるのでは…」と思う方もいるかもしれませんが、夏場はほとんどが汗となって排出されますので心配ご無用です。

まとめ

日中の熱中症と夜間熱中症。大きく違う点は「就寝中は熱中症に対して無防備」ということです。
だからこそ、就寝前に体温を下げておく、水を飲んでおくなどの事前対策をしっかり行うことが大事なのです。一度熟睡してしまうと室温の変化にも鈍くなってしまいますので、就寝前後だけではなく朝まで快適に過ごせるよう室温を管理するようにしましょう。

9月もまだまだ暑さが厳しい日が続きます。
しっかり熱中症対策をして安全に残暑を乗り切りましょう!

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